自戒を含めておもいつきを。
不景気は全てを露呈してきたように感じます。いままで景気の波に乗っていただけの生き方が変わってきています。最近良く聞くのは、CEOなどのエグゼクティブの早期リタイアメント。良い例がHPのエグゼクティブの一人が、会社を辞め、家族とキャンピング・トレーラーで旅に出てしまうというものです。彼は、家族の絆をとりもどした、と言います。エグゼクティブとしての虚しい成功でなく、彼は家族の絆というオーセンティシティを見つけたのです。
最近、「100%オーセンティック」というキーワードを使います。オーセンティック、つまり「自分に真であれ」ということです。
景気の良いころは、何をやっても許されたかもしれません。米国の汚点も、景気が悪くなってから露呈されるようになりました。逆に言うと、景気の良い時に「オーセンティック」は見つからないのです。しかし、真であるものだけが残るのが今の不景気という淘汰の時期なのです。
オーセンティックであるということは、例をあげるなら「出来ることは出来る」「出来ないことは出来ない」「約束は守る」つまりは、「ウソをつかない、だまさない、ごまかさない」といった意味です。多少ブレでも金が流れてきた景気の良かった時代は、ウソでも何でもまかり通りました。それで金が稼げればウソも正しかったのです。不良債権がそうです。
トヨタも例外では無いと思います。デトロイトのビッグ3を抜いて一位になる、という優等生が突然落伍者と化してしまったのは、成功におごれてオーセンティシティを忘れたからだと思います。なんで安全という本当に車にとってのオーセンティシティを忘れてしまったのでしょうか。ウソをついてとった功績に価値は無いのです。
景気に後押しされた成功は、自分の努力でなく、運でしかなかったのでしょう。今こそ、基本に戻った者のみが勝者として来年にもマーケットに居残ると思います。