今回はデタラメなポスト。
自己啓発本は大好きで、実際に面白い本も山のようにあると思いますが、結果として「将来なんて計画しても無意味」という結論にジワジワ届きつつあります。
「将来のためにこうすべき」「ああすべき」、そのためには「今はこれをしろ」「あれをしろ」という本を読んでいて、空しくなるのは、結果的に「計画」に現実性が無いという真実があるからです。しかし、単純に「偶発的」なイベントが「計画」をつぶすという極論でもありません。
まず、計画自身、自分の過去の経験と知識に基づいているわけですが、100年でも生きて散々ブラックスワンでも見て知って無い限り、経験が最良の結果につながるための計画を導くという根拠が無いのです。限られた知識で行う計画は「希望」でしか無いのです。「となったらいいな」と夢を抱くことは計画では無いですね。
まあ、タレブの言うブラックスワンまで話を展開するつもりはありませんが、ここで指摘したいのが、「人生計画」という自分の世界の単純化は、正に造られたインテリジェンスなのです。知らないことを知ってるように、便宜上のシステムを造ってしまうわけですから。でも、実は単純化されてない世界に自分の人生を変える要素が集まっている。
ビジネス論では無いので、徒然的に書かせていただくとすれば、最近大事だと考えているのは、「直感」だと思います。その時、自分が時代、世界の空気を読んで、直感的に決めるのが良いのではないか、と。だから、計画力よりも、直感力が大事な気がします。動物だって、山火事になりにくい土地を熟考して決めるわけではなく、自分達の本能と直感で空気の乾燥や風の向きを読んで移動しますよね。そういった感覚です。タレブも象の未来予知能力について書いていたように覚えています(やっぱりブラックスワンか)。
もっと言うと、自分の判断は、その場の自分の純粋な直感に基づく必要があります。浅い経験から導かれるモノではありません。妥協や自己正当化でなく、本能が美味しいものを食べて「美味しい!」と思うような態度です。「いずれインターネットビジネスは~」「ここ10年で世界のトレンドはこう変わり~」みたいな薀蓄は言い訳でしかなく、自分が本当に感じている価値ではありません。
発明者・成功者の多くが自分の直感をベースにした製品で大成功したように、自分が本能的に信じるモノにのみこそパワーがあると思いますね。
ただ、次のステップとして、その直感力を生かすプロセスが大事になります。なにもかもランダムに決めるのが直感でもありません。最近、直感を引き出すのが計画でなく、デザイン(設計)というプロセスにある、という仮定を使ってます。建築設計やデザインが時代精神を現すものであるように、デザインプロセスというのは時空間を漂うありとあらゆる要素にアンテナを張って、その空気を読む作業です。具体的には、主観でしか動かない「計画」と違って、「設計」より多くの外的要素が自分を引っ張ってくれます。自分の理想でなく、今、何が自分の周りにあるか、というサーチから始まりまるプロセスです。
昔に建築家の磯崎新さんがロンドンで一緒に仕事をしている時、「設計している時は気づかないけれど、出来てみるてはじめて自分のやりたかったことが分かった」という発言をされてました。つまり、設計というプロセスを通してのみ、自分の直感力が明確に分かる、ということです。念じて決めるのが直感力では無いのです。ロンドンで磯崎新さんはオモシロイ発言をされてました。正確な文章は忘れましたが、(ちゃんと)設計された空間は、日常には存在しない、というような内容でした。つまり、直感力で本気で設計された空間は、やはりメッセージも強く、緊張感があるわけです。我々が普通に生活する空間はただの商用に用意されたものでしかなく、どこにでも存在するのです。これがデザインと計画の違いなのでしょう。
自分が丸裸になって、全感覚を通じて直感的に決めた決断が大事なのかもしれませんね。